まちづくりと観光

2009/12/29 火曜日 | 地域

まちづくりに関わっていると、どうしようもないディレンマに襲われるときがあります。一方の耳には「儲けなんか無視して地域のためになることをおやり」という声、もう一方の耳には「儲けなくて続けられるわけがないだろう」という声。

今日、「季刊 まちづくり」に掲載されていた記事をよんで、悩みがクリアになりました。両者は「どっちか」ではなく、ひとつのプロセスの上に成り立っているものとのこと。地域資源を宝と見立てて、5つの段階があるというのです。

1 宝を探す(地域固有の自然や文化などの宝を住民自身が掘り起こす)
2 宝を磨く(宝を保存、伝承、発展させる)
3 宝を誇る(地域の中で宝の価値認識を共有する)
4 宝を伝える(地域外に宝の価値を発信する)
5 宝を興す(宝を活用して産業に結び付ける)

物事には順序性というものが大切なんだと言う気がします。現代の人々は(私も含めて)往々にして即物的。地域資源を見つけたらそれが即お金につながらないかを考えてしまう。

しかし、上記の5つのステップはまちづくりは根気のいるものだという原点を思い出させてくれました。地域に受け入れられないエコツアーなり地域観光はありえない。

まず、皆が誇りに思える地域資源を発見(探)したら、まずそれをなんらかの形にする(磨)。ある歴史のストーリーを地元の人に聞いたらそれを絵本にする等すればいい。そしてそれを地域住民で共有する(誇)。できた絵本を読み聞かせ、または演劇にするでもいい。外に発信する(伝)のはその後。ガイドブック化するなりここで初めて外部の人に対してツアーをするのもいい。それがお金になっていく(興)のは最後の最後です。

この5か条。単純だけど完成形な気もしています。

2 件のコメント to まちづくりと観光

james
2010 年 1 月 29 日

お世話になります。
ボーイスカウト与那原1団の比嘉 良裕です。

貴殿のジレンマをとても理解しているつもりです。
私は地方公務員で仕事として「まちづくり」に参加しています。地域ってなんだろう、行政の役割って何だろうと思いながら仕事をしています。「地域」について大いに語ってみたいですね。
文章から南城市への金城さんの熱い思いが伝わって来ます。頑張ってください。

地域を良くしていくのは、「若者、よそ者、バカ者である。」と昔から言われていることをご存知ですか。

キンジョー
2010 年 1 月 30 日

比嘉さん、コメントありがとうございます!
「若者、よそ者、バカ者」はよく聞きます。あとはたまに「キレ者」も追加されたり。
そうですね、地域振興なんて最初はバカだと思われるくらいでないと進まない気もします。

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